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危険な古代史
古事記日本書紀のトリッキーな数字の仕掛け

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第一章 第二章  第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章

第三章 古事記序文の暗号解読

1、歴史改竄への道! 2、持統天皇の悪だくみ 3、天武天皇の願い

2、持統天皇の悪だくみ

〇 元明天皇に対する言葉が怪しい

まず怪しいと感じたのは、岩波大系本では序第三段としている「伏して惟に皇帝陛下」以下の、元明天皇を称える文章である。

しておもふに皇帝陛下、一を得て光宅くわうたくし、三に通じて亭育ていいくしたまふ。
紫宸ししんぎょして徳は馬のづめの極まる所におよび、玄扈げんこしてくわは船のおよぶ所を照らしたまふ。
日浮ひうかびてひかりを重ね、雲散りてけぶりに非ず。
えだを連ね穗をあはしるししるすことをたず、
とぶひつらをさを重ぬるみつぎむなしき月無し。
名は文命ぶんめいよりも高く、徳は天乙てんいつにもまさりたまへりとひつし。

冒頭の「しておもふに」は、臣下が君上に対して発言するときの慣用句で、「平伏ひれふして、おそれながら申し上げます」といった思いを込めた言葉である。
皇帝陛下というのは、古事記撰進の日付に基づけば、当時の元明げんめい天皇を指していることになる。
したがって普通に読めば、畏れながら元明天皇に申し上げます、といった意味になる。
しかしこれが、いわゆる暗号みたいなものであるのなら、「伏して惟ふに」は、同時に「裏に伏せたことがある」と、読者に示しているものとも言える。
続く文章は、表面的には内容のない歯の浮くような修辞の羅列だが、内容がないからこそ、何かありそうな気配を感じる。
まず気になったのは、一を得て光宅こうたくし、三に通じて亭育ていいくしたまふ、である。

表面的な意味は、「一を得て」は「即位すると」ということ、光宅は、徳が満ち溢れていること、
「三に通じて亭育したまふ」は「天地人の三才に通じて民衆を化育した」ということだが、
ピーンと来たのは、そんな文意ではなく、ここに一と三という数字が出て来ることである。
古事記撰進の和銅五年、西暦712年は皇紀1372年なのだから、この時代は皇紀一千三百年代である。
とするとこの一と三は、皇紀の上二桁の可能性がある、と気付いたのだ。
この先の文章に、下二桁を特定する何か重要な手掛かりがあるのではないか、ということである。
そこで、そういう視点で続く文章を探った。

〇 元明天皇への言葉を装って持統天皇の策謀を暴露

乱数表(易の理論)

紫宸ししん玄扈げんこは、同じ場所を言い換えているだけなので、この両者の違いは、「ぎょす」と「す」である。
御すは出る、坐すは止まる、という意だ。
「出る」ということは、易では☳しん(雷)が意味する。
☳震(雷)は、本来上にあるべき陽が最下にあるので、その最下の一陽が二陰の上に出ようと震い動いている様子、したがって「出る」という意味を持つのだ。
坐すとはその場から動かないことすなわち止まることを意味するが、易では☶ごん(山)が止まるという意味を持つ。
☶艮(山)は☳震(雷)とは逆に一陽が最上の位置にあり、下二陰を従えているので、陽が上・陰が下という陰陽の定理に適った状態、動く必要がないから止まっているのだ。

そして☳震(雷)が示す数は四、☶艮(山)が示す数は七である。
したがって「御す」は四、「座す」は七という数字を意味し、上の一と三と合わせれば一三四七=皇紀1347年を示していることになる。
この年は持統天皇の元年である。
とするとこれ以下の文章は、持統天皇について、何か教えようとしているものと考えられる。
そう思って続く文章を読んでみると、表面上とは違う意味を汲み取れることに気づいた。

日浮ひうかびてひかりを重ね、雲散りてけぶりあらず、
えだを連ね穗をあはしるししるすことを絶たず。

この文章は、一般には瑞祥を羅列したものだと考えられているが、日浮かびての日は、日嗣という言葉があるように天皇を指すものとも受け取れる。
とすると「日浮かびて暉を重ね」は、架空の天皇を次から次へと創作し、それらを並べて皇位継承の歴史とした、という意味にもなる。

雲散りて烟に非ずは、雲や烟は太陽すなわち日を遮るものだから、その光輝く皇統の歴史に邪魔になる真実はすべて切り捨てた、と解釈でき、続く、柯を連ねは易の算木さんぎ、穗を并すは筮竹ぜいちくを連想させるので、この書物に書かれた歴史は、易の理論に基づいて創作したものである、と示していることになる。

とぶひつらをさを重ぬるみつぎむなしき月無し」は、烽は狼煙のろしのことだから、烽を列ねるで遥か遠いこと、
訳を重ぬるは、何度も通訳を重ねないと意志の疎通ができないことだから、中国や朝鮮など遠い異国の物語を翻案して採り入れた箇所が数多くあり、また、全国津々浦々の豪族たちからの、家柄を格調高くしてもらいたいがための貢ぎ物で朝廷内の倉庫は溢れ返っていた、とも読める。

最後の「名は文命ぶんめいよりも高く、徳は天乙てんいつにもまさりたまへり」は、ここがちょっとカギだった。
文命や天乙は論語や易経の読者にはお馴染みの古代中国の王様である。
文命は王のことだが、文=文章のいのちという意味に取れば、「名は文命よりも高く」で、登場人物の名は本文の物語よりも重要だ、と言っているものと解釈できる。
次の天乙はいんとう王のことで、湯王は周易が完成される前の人物だから、天乙に冠る徳は周易を修めること、と言える。
したがってこの部分は、真実は周易の理論によって知ることができる、と示すものと読める。
言うなれば、易の理論を乱数表として使った暗号文書だ、と示しているわけである。

元明天皇を称える文章から読み取れるのはこれがすべてだが、確かに古事記日本書紀の本文の物語ではなく、各天皇や神々の名前に注目し、これを易で解釈することによって、国之常立神から持統天皇に至る円周を発見した。
とすれば、この解読に誤りはないものと断言できる。
そこで、さらに古事記序文を探ったのだが、次なる暗号は序文第二段の天武天皇の徳を称える文章の中に組み込まれていた。

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危険な古代史 古事記日本書紀のトリッキーな数字の仕掛け もくじ

第一章 皇紀と古事記日本書紀のヤバイ関係!

第二章 円周上に配置された神々と古代天皇
1、神々と古代天皇の登場順には法則があった!
 2、易とは何か…陰陽〜八卦〜六十四卦 3、歴代天皇と易六十四卦の序次 4、歴代天皇のふざけた名前 5、仁者は山を楽しむ〜仁徳天皇陵 6、神世と易六十四卦の序次 7、伊邪那岐・伊邪那美神と一陽来復
追補1、各天皇と易六十四卦との関係の詳細@ 追補2、各天皇と易六十四卦との関係の詳細A 追補3、神々と易六十四卦との関係の詳細

第三章 古事記序文の暗号解読
1、歴史改竄への道!
 2、持統天皇の悪だくみ(このページ) 3、天武天皇の願い

第四章 持統天皇と〇〇の危険な情事!
1、仲哀天皇の崩年齢52歳の意味
 2、持統天皇とその周辺の表向きの歴史 3、高市皇子による持統天皇暗殺事件! 4、草壁皇子の出生の秘密 5、暗号のための日付と正しい日付 6、天武天皇と持統天皇そして稗田阿礼 7、持統天皇周辺の暗号が教える歴史

第五章 古代天皇の多くは、実は女性だった!
1、仁徳天皇に隠された秘密
 2、架空の天皇を教える暗号 3、男女の別を教える暗号 4、41ピースのジグソーパズル

第六章 古代女帝たちの鬼畜な不老不死の秘術
1、不老不死を手に入れる方法
 2、別天神五柱の暗号 3、解明!天照大御神そして倭 4、古代日本ヤマトイ国の真実!

第七章 大神神社の秘密〜すべてはヤタから始まった!
1、母系母権制社会脱却に失敗
 2、ヤタの改革と女帝の系図を教える暗号 3、ヤタという名前 4、日本最古の年代特定できる年 5、景行〜履中女帝までの年代

第八章 神武天皇は西暦490年頃の人物だった!
1、クーデターで二王朝に分裂!
 2、神武男帝のクーデター 3、美濃の革命軍 4、いよいよ革命軍が倭に乗り込む!

第九章 古代女帝政権の終焉
1、武力衝突を繰り返す二王朝
 2、継体女帝殺害と崇峻男帝殺害 3、聖徳太子の本当の姿 4、大化の改新の真相 5、女帝政権の崩壊 6、壬申の乱=最後の悪あがき

第十章 暗号が示す全歴史

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最終更新日:令和07年11月16日 学易有丘会
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